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感覚を教える

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05 /20 2018
運動会シーズンがやってきました。
あちらこちらから、応援の声や、運動会の曲が聞こえてきて、またこの時期が来たな、とワクワクします。

私自身はもう大人ですから運動会に参加することもありませんが、あの思い切りのいい子ども達の声を聞いているだけで、こちらまで元気をもらいます。

私たちセラピストはセラピーの中で運動も教えます。ボールのやりとり、ケンケン…その他色々な体の動かし方をそのお子さんの年齢や到達度を考慮し、必要に応じて取り入れ、スモールステップで教えていきます。


先日、あるご家庭で「速く走る」練習をしました。こちらのお子さんは、走ることはできるのですが、いつも手と足の動きがバラバラで楽しそうに空を見上げながらマイペースに走ります。それはそれで楽しそうですしいいのですが、運動会に向けて、もうちょっと徒競走向けの走りが出来ないか…と親御さんと相談しました。そして、スタートの合図と共に全速力で駆け抜ける、を目標に(あくまで目標に!)あれこれ試行錯誤しました。

また、別の日には別のご家庭で、「自転車に乗る」練習、またほかのご家庭では「縄跳びの練習」をしました。

自転車も縄跳びも、私は当たり前に出来ますが、お子さんはできません。えっとね、このタイミングでこう!と口で説明しても、大抵それだけでは出来ません。「手を開かないでもうちょっと手首で縄を回してごらん?」といって出来る子は多分最初から出来ているような気がします。 

大人だって、言ってること分かるけど、体が動かないのよ!という事はよくありますよね。

トリプルアクセルが、前向きで踏み切って三回転半回って後ろ向きで着地するのだとわかっていても、できません。

バスケットボールのレイアップシュートは「ボールをゴールのところに置いてくる」感覚なのだ、と漫画で読んで分かっていても、試合を見てこれが上手いレイアップだと分かっていても、実際自分でやって上手くいったためしがありません。頭では分かっているけど、どう身体を動かしたらそうなるか分からないのです。


まあ、私がセラピーでトリプルアクセルを教えることはありませんが、運動を教える時やみくもにやってみろ!と言っても疲れるばかりですし、成功するとは思えません。まず、なにが出来ていてなにが出来ていないのかを見極めなければいけません。

そして、一つ一つ成功体験を積んでいきます。足はこう動かす、手はこう動かす。そして、それらが出来たら徐々にコンビネーションで動かしていくのですが、このコンビネーションがまた難しい。足がこう動いたタイミングで手が動く、とか、タタン、タタンのタンのところで手が動く、とかリズム感も必要でしょうしこれまた頭で考えていても出来ないという例のやつです。

ここはある程度練習を積むしかないような気がします。そのリズムとか感覚を、本人が気づいたらしめたものです。
この感覚を教えるコツって何でしょう。ある程度教える経験を積んできた私たちも、これです!というのがナカナカありません。
一人ひとりヒットする教え方も違いますし、出来るところ、出来ないところも違いますからツボも違います。
まさに親御さんと試行錯誤して、これだ!というスイッチを見つけることしかないような気がします。


私は小学生の頃、スイミングに通っていたのですが、バタフライが出来ず、何度も進級試験に落ちて涙したことがあります。
手と足のタイミングが分からず、言われた通りにやっているつもりなのに出来ませんでした。
日曜日に母と市民プールに行き、ああでもない、こうでもないと母と二人で必死に練習した時に、たまたま知り合いのコーチがいて、私たちの様子を見るに見かねたのでしょう、親身になって教えてくれました。その時にまず泳いでみて、と泳がせて、そのあと足の指導、手の指導をしてくれたのですが、その過程で

「自分は今までこれでいいと思ってたけど、この動きだと足りなかったのか、もっと大きく動かさなければいけなかったのか」
とか
「今まで違う通り道を通っていたのか、腕はもっと高いところから回さなければいけなかったのか」
とたくさんの発見がありました。

そして、その日を境に私はバタフライが泳げるようになりました。あ、わかった!とわかったその日のことを、大人になった今でもよく覚えています。そして今でも(多分)バタフライが泳げます。
小さい頃の成功体験を、大人になっても覚えているくらいなのでやっぱり成功体験というのは嬉しいものなのだと実感しています。

私たちが担当させてもらっているお子さんたちにも、たくさんの成功体験を積んで、やったあ!嬉しい!という気持ちをたくさん味わってもらえたら嬉しいな…と思います。


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